ReMoK は、現在準備中です。
家具製造がさかんなこの街には、工房に必要な広い土地、良質な木材が沢山あります。
そして高い技術をもった職人や木工作家が産業を支えています。
いくつもの工房から、今日も木を削るリズミカルな音が響いてくる。切り出され、磨き上げられた木材は、やがて人々の暮らしを彩る美しい家具やクラフトへと姿を変えていく…
その一方で、工場の片隅には、静かに積み上げられていくものがあります。
家具になるには少し小さかったり、形が不揃いだったりする木のかけら――「端材」です。
これらは決して質が悪いわけではなく、むしろ、厳しい基準をクリアした良質な木材の一部なのです。
しかし、機械での大量生産が前提となる現代のものづくりでは、「規格外」というだけで活躍の場を失ってしまうのです。
「この木々にも、まだ伝えられる物語があるはずだ」
一つひとつ異なる木目、節(ふし)の模様、不揃いな形。それは欠点ではなく、二つとない「個性」に他ならない…
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19世紀のイギリス。産業革命がもたらした大量生産の波の中で、思想家ウィリアム・モリスは、無機質な製品に囲まれたライフスタイルに異議を唱えました。
◻︎ものづくりの喜びを大切にしながら作られた日々の暮らしで使うモノ「小さな芸術(Lesser Arts)」こそが、人の心を豊かにする。
◻︎役に立つもの、あるいは美しいと信じるもの以外、家に置いてはならない
モリスが愛した手仕事の温もりと、生活に根差した美の思想…
この街の家具職人、木工作家、アーティストも同じ想いを持っています。
一つひとつの素材と丁寧に向き合い、その声に耳を傾けながら手作業で作品をつくる…
機械工業が見過ごしてしまうような小さな木のかけらにも、新たな命を吹き込むことができる!
「ReMoK Upcycle Project」は「アマリモノ(残り物)」と、ものづくりの情熱と高い技術を持つ「クリエイター」を繋ぐ、新しい挑戦です。
クリエイターの手に渡った端材は、想像を超えて、次々と新しい姿へと生まれ変わります。
あるものは、美しい木目を活かしたアクセサリーに。またあるものは、遊び心あふれる小さなオブジェに…
不揃いだった形さえもが、作品のユニークな魅力となるのです。
それは、ウィリアム・モリスの問いかけに対する、21世紀の旭川からの美しい応答。
規格外とされた端材から、世界に一つだけの「小さな芸術」を生み出すこと。 その挑戦は、私たちの暮らしを、そしてものづくりの未来を、より深く、より豊かにしていく可能性に満ちています。